信用金庫のネットバンキングには要注意

マイクロ法人の法人口座を信用金庫で開設したという話を別の記事でしました。

先日、ついにネットバンキングも使用できるようになったので、さっそく諸々の設定をしたものの、その中でいくつか気になる点が出てきました。
開設する前に知っていたら、おそらく信用金庫での口座開設はためらったなと思います。

もし信用金庫での口座開設、ネットバンキングの利用を検討されている方がいたら、参考にしていただければ幸いです。

信用金庫のネットバンキングとは

僕が口座を開設した信用金庫のネットバンキングは、「しんきんインターネットバンキング」というものでした。
おそらくですがその信用金庫単独のシステムではなく、全国の信用金庫で共通のものだと思われます。

というのも、ネットバンキングのドメイン(shinkin-ib.jp)に店舗名と思われる文字列が含まれておらず、ディレクトリに金融機関コードが含まれていたからです。
きっと大部分の信用金庫が、この「しんきんインターネットバンキング」を使用することになるのではないでしょうか。

ただし、近隣の他の信用金庫のネットバンキングについても調べてみたところ、いくつかはNTTデータの「AnserBizSOL」だったり、店舗独自のシステムを利用していたりします。
開設を希望する信用金庫のネットバンキングについて、あらかじめ調べてみるとよいと思います。

信用金庫のネットバンキングの利用方式

利用方式というのは、ここでは「利用者を識別する方法」ととらえてください。

信用金庫のネットバンキングの利用方式は2つあります。

  • ID・パスワード方式
    利用者IDとパスワードを入力し、利用者を識別する方式です。
    従来からある利用方式のようです。
    信用金庫によっては、新規開設時には選択できないようです(僕が見た限り、新規登録できる信用金庫はありませんでした。新規受付終了しているのかもしれません)。
  • 電子証明書方式
    利用者ごとに電子証明書を発行し、利用者識別に使用します。
    ネットバンキング利用時には、電子証明書を選択して対応するパスワードを入力することで、利用者が識別されます。

僕が開設した時は、利用方式は電子証明書方式固定でした。
そもそもID・パスワード方式があることすら説明はなく、電子証明書方式での開設方法の説明資料が送付されてきました。

電子証明書方式には注意が必要

僕はもともと信用金庫には個人事業用にも法人口座を持っており、同じ信用金庫に個人事業用と法人用の法人口座があるということになります。
そうすると、当然ネットバンキングについても同じシステムを使用することになります。
電子証明書方式だと、ちょっと操作を誤るとトラブルが起こる可能性があります。

ネットバンキングのログイン時、使用する電子証明書を選択するのですが、ブラウザによっては一度電子証明書を選択すると、ブラウザをいったん終了しないと証明書の切り替えができない場合があります。
そのため、個人でネットバンキングを使用してから法人でも使用したいといった場合には、いったんブラウザを終了させる必要があります。

また、ネットバンキングそのものの使用だけでなく、会計ソフトと金融機関の連携を設定する場合にも同様の動きをします。
そのため、個人でネットバンキングを使用したのちに、会計ソフトに法人口座を連携しようとしても、誤って個人口座を法人口座として連携してしまう可能性があります。
僕は実際に、会計freeeに誤って個人口座を法人口座として連携してしまい、無関係な取引履歴が大量に同期されてしまったことがあります。

一応信用金庫のFAQには、複数の利用者が1台のPCを使用することは可能という説明はされていますが…切り替えについては特に説明はされていないようです。
ちょっと面倒かもしれませんが、ネットバンキングはプライベートウィンドウで利用し、都度ウィンドウごと閉じるようにするのがいいかもしれません。
タブを閉じただけでは認証情報はリセットされないので、ウィンドウごと閉じる必要があります。

まとめ

  • 口座を開設する金融機関を選ぶ際は、ネットバンキングの推奨環境も確認しよう
  • 信用金庫のネットバンキングは注意が必要
  • 個人と法人の口座を同一金融機関に開設した場合はユーザ切り替え方法に注意しよう

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