マイクロ法人で売り上げなしだと持ち出しはいくらになるか

マイクロ法人との二刀流を考えたとき、そもそも売り上げを立てる事業がないと法人としてやっていけないのではないか?とブレーキがかかってしまう人も多いと思います。
僕も最初はそう考えていましたが、別に売り上げがなく赤字であっても問題はないということを知り、じゃあやってみよう!と勢いでマイクロ法人を立ち上げました。

もちろん何も考えずに立ち上げたわけではなく、売り上げなしの場合には年間いくらの赤字になるか、個人とトータルで考えたとき、収支はどうなるのかを計算しました。
その結果、たとえ法人が売り上げなしであっても、個人と併せるとプラスになるということが分かり、自信を持って二刀流をスタートできました。

簡単にではありますが、収支シミュレーションを公開します。
なお、シミュレーションで使用している厚生年金・健康保険料は、神奈川県の令和3年3月分からのものを使用しています。

マイクロ法人の運営にかかる費用

前提として、法人設立費用(合同会社の場合約7~8万円)および資本金(僕の場合は50万円)は除いています。

毎月かかる費用

  • 役員報酬:45,000円
  • 厚生年金・健康保険料:10,949円(会社負担分)
  • 合計:55,949円(年間671,388円)

税理士はつけないので、かかるのはこのくらいです。
経費については、月ごとにかかる費用は今のところ発生していないため計上しません。
ブログ運営のドメイン費用は無料、サーバ代は個人で借りているところに相乗りしているため無料としています。
本当は按分したほうがよいのかもしれませんが、現時点では考慮しません。

毎年かかる費用

  • 会計ソフト:26,136円
  • 申告ソフト:24,800円
  • 住民税均等割:70,000円
  • その他経費:0円
  • 合計:120,936円

法人税申告についても税理士はつけず、自分で行う予定です(取り合えずやってみて、厳しいようなら申告のみ税理士に依頼しようかと思っています)。
住民税均等割は、赤字でもかかる最低金額として7万円を想定します。
経費については月ごとと同様に計上しません。

年間トータル

  • 費用合計:671,388円+120,936円=792,324円

ということで、およそ80万円の費用がかかります。
なお、法人から個人へは役員報酬が支払われているので、そちらも計算します。

  • 役員報酬合計:(45,000円-10,949円)×12か月=408,612円

ということで、およそ40万円の収入があります。
差引すると、およそ40万円のマイナスということになります。

これが、売り上げのないマイクロ法人を立ち上げた場合に発生する個人+法人のマイナスになります。

マイクロ法人の運営により浮く社会保険料

マイクロ法人から役員報酬を取ることで厚生年金に加入することになり、国民年金・国民健康保険料の支払いがなくなります。
厚生年金・健康保険料の支払いについては前項で説明している40万円の中に含まれています。
つまり、現在支払っている国民年金・国民健康保険料の年間支払額が40万円を超える場合は、マイクロ法人を運営することによりトータルがプラスになるということになります。

もちろん、税理士と契約したり、経費が発生するということがあればその分マイナスが大きくなります。
それらを全て計上し、トータルでプラスになるのであればマイクロ法人の運営に挑戦してみてもいいと思います。

まとめ

  • マイクロ法人の運営により、トータルの年間収支は‐40万円~(その他費用により増加)
  • 現在支払っている国民年金・国民健康保険料の総額がこれを超える場合は売り上げがなくてもトータルはプラスになる

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